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ハーモニー

伊藤計劃 (著)
2014年8月8日

◇概要
21世紀後半、“大災禍”と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア”。そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した―それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、ただひとり死んだはずの少女の影を見る―『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。

◇感想

伊藤計劃、最後の長編作品。
近未来を舞台に、人間が人間として存在する意味や価値にまで踏み込んだ作品です。
彼の作る近未来は、決して空想的なものではなく。
いづれ現実的に、将来起こり得る世界ではないのか。そう思わせるほどにリアリティがあります。
英語圏にて起きた大暴動。
大災禍〈ザ・メイルストロム〉により世界中に核弾頭が落ち、人々が侵され崩壊した後のお話です。
世界は大災禍後に、奇跡的な復活を遂げ
資本主義的消費社会から人々の健康を第一に考える医療福祉社会へと移ります。
酒やタバコ、カフェインなど健康を害する物が禁じされ、病気になることなく社会全体が思いやりに包まれている。
ハーモニー(調和)のとれた世界。
理想的な世界であるこのユートピアを拒絶した三人の少女が紡ぐ物語。

世界観は理解しやすく、一人称で語られるので、話に入りやすくておススメです。

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